桑の木が生糸にへーんしん!?
2コマ目をナビゲートしてくださったのは、東京で唯一の養蚕農家である長田さんご夫妻です。
旧農林省蚕糸試験場だった桑ハウスで、蚕がつくった繭から生糸へと「へーんしん!?」させる体験が始まりました。

まずは長田さんから、蚕や繭についてのお話。
繭玉をお湯で煮て、穂先でそっと探ると、繭の中から糸がすっと現れます。

一本一本は、見えないほど細くて繊細な糸。これが生糸です。
繭は2種類のタンパク質でできており、糸の主成分になるものと、それを包む成分があると教えてもらいました。その仕組みに、子どもたちからは「奥が深い…」という声も。
次は実際の体験です。
一人ひとりが繭玉の入った容器から糸を取り出し、木の枝で作られたフレームに巻きつけていきます。

途中で落ち葉を挟み込みながら、ぐるぐると糸を重ねていくと、だんだん層ができ、透ける布のような表情に変わっていきました。

さらに、マイクロスコープを使って生糸を観察。
肉眼では見えなかったミクロの世界が広がり、普段とは違う視点で物事を見る体験になりました。

繭から生糸が生まれていく過程に触れながら、そこに蚕の命があったことを、子どもたちはそれぞれの感じ方で受け取っていたようです。命が形を変えながら巡っていく世界の一端に私たちは生きているということを感じる時間でもありました。
